こんにちは。
大阪府吹田市江坂の「はやし歯科クリニック」です。
鏡で自分の口元を見た時に、「もっとこうだったらいいのに」と思うようなことはありませんか?
歯科医院では、お口の中をキレイに見せるための「審美治療」があります。
今回は、審美治療とはどのような事を行うのかを説明します。
審美治療とは?
「審美(しんび)」は日常生活の中ではあまり聞くことのない言葉ですね。
『自然な物や美術品に対して本来持つ美しさを的確に見極めて再現する』という意味の言葉です。
歯科医院で行う審美治療というのは、お口をキレイに見せるだけではなく、子供さんから高齢者の方までそれぞれの年代にあったお口の健康と健康的な美しさを求めることです。
歯科治療は虫歯や歯周病を治したり、よく噛めるようにするなどの「機能的に整える歯科治療」と、歯をキレイな形や色にし、歯並びをキレイにするなどの「美観(キレイな見た目)を整える歯科治療」の二つの側面があります。
この両方の側面からお口の状態をよくする治療を行うのが、審美歯科なのです。
その為に、当院ではみなさんにあった治療を提案させていただきます。
審美歯科の治療内容
では、審美歯科はどのような治療を行うのでしょうか。
美しさの考え方は人それぞれだと思いますが、お口の周りの美しさというと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
白い歯
キレイな歯並び
多くの人がこれらを思い浮かべるのではないでしょうか。
では、白い歯、キレイな歯並びを目指すためにはどのような治療法があるのでしょうか。
白い歯を目指すための治療法
歯を白くするのに行う治療としては、
歯のクリーニング
歯の漂白
歯全体に被せ物をする
などの治療法があります。
一つずつ、説明していきましょう。
①歯のクリーニング
歯科医院にむし歯の治療などで行ったときに歯石を取ってもらうことがあると思います。
歯石を除去するときには、再び歯の表面に歯石や汚れを付きにくくするために研磨を行います。
この研磨は歯の表面を研磨剤で磨くので、あまり強く付着していない着色汚れは除去することができます。
しかし長い間をかけてついた着色は、これだけで全てキレイにするのは難しいことが多いです。
まず最初に「着色が気になる」と伝えた上で歯のクリーニングをしてもらい、それでも気になるようであれば他の方法について相談してみてくださいね。
②歯の漂白
歯の着色などが気になる場合は、①のクリーニングとは別に歯を漂白する方法があります。
これは、「ホワイトニング治療」とも呼ばれています。
タバコや飲み物などによる変色なのであればクリーニングのみで落ちることが多いです。
しかし歯の内側の象牙質まで沈着した着色や、歯の表面を覆ったエナメル質が薄くなることで目立つ様になった象牙質の色などはクリーニングではきれいにすることはできません。
ホワイトニング治療では特別な薬剤を使って歯を漂白するので、象牙質の色素も分解します。
そうすることで、象牙質の変色を除去したり元々の色よりも白くすることができるのです。
方法としては、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が行う「オフィスホワイトニング」
自分の口に合ったマウスピースを歯科医院で作成してお家で自分で漂白剤をつけたマウスピースを着けることで白い歯を目指す「ホームホワイトニング」があります。
しかし、歯の漂白には気を付けなければならない事もあります。
歯科医院で扱う歯の漂白剤は海外製のものも多く、日本人はエナメル質が薄いなどの理由で影響を強く受けすぎてしまう場合があるのです。
強力な漂白剤を使うと歯肉や歯の根元が強い刺激を受けて弱ってしまい、歯ぐきが腫れたり知覚過敏を起こしたりしてしまうことがあります。
多くの場合は一時的な症状で、時間がたつと症状も落ち着きますが、人によってはなかなか治らない場合もあります。
どのような方法でどのような薬剤を使ってホワイトニングをするのか、当院ではあなたに合った方法を一緒に考えていきます。
③歯全体に被せ物をする
歯を白くする他の方法としてあげられるものは、歯の上に希望に合った白さの被せものをするというのがあります。
自分の歯を少し削る事にはなりますが、元々の歯の色は全く関係ないため②の漂白よりも確実に自分の理想の色に近づけることができます。
また、形もキレイに整える事ができますし、周りの歯とのバランスも取りやすいです。
方法としては、むし歯の治療で被せものを作るのと同じように、歯を削って歯型を取り歯科技工士が作成します。
歯の漂白の様に時間をかけて行うのではなく、少ない通院で終わることができるのも特徴的です。
また、最近は以前に治療した歯に被せてある補綴物(主に奥の歯の銀歯)を白い被せものに変える患者さんも増えています。
そして、アレルギーなどの観点からもメタルフリー(銀化合物などの成分の物質を使わない)を希望する患者さんも増えてきています。
補綴物の種類としては、CADCAM(キャドカム)と呼ばれる保険適用の物や、MB(メタルボンド)やオールセラミック、HB(ハイブリッド)などたくさんの種類があります。
部位や噛み合わせによっても適切なものは違いますので、歯科医師と一緒に適切なものを選びましょう。
キレイな歯並びを目指すための治療法
歯並びをキレイにするには、どのような治療が必要なのでしょうか。
なぜ歯並びが悪くなってしまっているのかは、大きく分けて3つの原因が考えられます。
歯が大きくてキレイに並ばない。
歯の生えてきた向きや隙間がキレイにそろっていない。
顎やお口の中が小さくて、歯がキレイに並ぶスペースがない。
「子供の歯(乳歯)の時にはキレイに並んでいたのに、大人の歯(永久歯)が生えてくると歯並びが悪くなった」ということはよくあります。
これは乳歯と永久歯では歯の大きさが違うので、乳歯では問題ないスペースだったとしても、永久歯は大きいのでスペースが狭くて入りきらなかったということです。
また、乳歯の生え変わる順番や時期には個人差があります。
生えてくる順番によっては、スペースが足りず、隣の歯が邪魔になることで、永久歯の生えてくる向きが変わってしまうことがあります。
人によっては乳歯の下に形成されて後に生えてくるはずの永久歯がもともと無かったり、乳歯を治療した影響などでその下の永久歯の形が変形している場合もあります。
このように歯並びというのは、様々な原因でキレイな歯並びでは無いことが多くあるのです。
では、そのような場合にはどうしたらいいのでしょうか。
①矯正治療
歯並びを良くすると考えた時、多くの方が矯正治療を思い浮かべると思います。
矯正治療はいくつかの種類がありますが、主流なのはワイヤーなどで歯を固定し、ゴムで隣同士の歯を少し引っ張りあうようにして少しずつ向きを修正していく方法です。
この場合、スペースを作るために歯を何本か抜いたりすることもあります。
多くの場合は数年単位の時間がかかる治療ですが、まだ顎の骨が発達途中で動きやすい子供の頃から始めることも多く、ゆっくりと調整しながら理想の歯並びに近づけることができます。
また最近では、「歯を抜かない矯正治療」というのも増えてきています。
口の形に合わせ、理想の歯並びになるようにマウスピースを作成して装着し、歯並びを矯正していくというものです。
むし歯になっていない歯を抜いたり、ワイヤーを着けるのを避けたい患者さんも多く、希望される方も増えている治療法です。
しかし、これはお口の中の状態などによって適応できる場合とできない場合がありますので、しっかりと状態を確認してから選ぶ治療法になります。
②補綴物を被せる
一つの歯の形が変形していたり、何らかの原因で歯が無くて隙間が空いてしまっている場合は、補綴物でキレイに見せることができることができます。
これは歯を白く見せるときに用いた被せものと同じように、歯の形を整えてから型を取り歯科技工士が理想の形になった補綴物を作成します。
歯がなくて隙間が空いてしまっている場合にも、「ブリッジ」という補綴物で隣の歯との間に人工の歯を作り、見た目には分からないものを作ることができます。
隣の歯を少し削る必要があるかもしれませんが、同じような補綴物が並ぶことで統一感を出すこともできます。
あなたに合った審美治療はどれでしょう
ここまでお口の中をキレイに見せるための治療法をご説明しましたが、あなたの状態にあてはまるようなものはあったでしょうか。
お口の中のキレイさは、人によって求めるものは違うと思いますが、自分の納得のいく状態が保てるといいですね。
いずれにせよ、歯科医院でどのような治療法が適切かを判断する必要があります。
一度、当院にご相談に来てみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。