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口腔外科と一般歯科との違いとその歴史、対象となる疾患とは?

2023年8月7日

こんにちは。
大阪府吹田市江坂の「はやし歯科クリニック」です。

口腔外科って?

皆さんは「口腔外科」について、どの程度ご存知でしょうか?

一般に外科というと手術を用いて治療する診療科ですが、口腔外科はその歯科版だと考えていただくとわかりやすいと思います。

口腔外科で取り扱う領域はいわゆる一般歯科のそれとは異なり、主に外傷や骨折、変形等の先天異常、歯槽膿漏をはじめとする口腔の炎症、口腔腫瘍などの診療にあたります。

歯科医と口腔外科医でライセンスに違いはなく、歯科医師免許があれば口腔外科の診察もできます。

一方で、口腔外科では口腔内にとどまらず、顎、顔面、頸部に及ぶ広範囲の手術を行う場合や、口臭、神経疾患といった内科的な分野の治療も行います。

治療内容やその範囲によっては耳鼻科など他の医科との連携が強くなり、ある意味で医科と歯科の中間のような立ち位置であると言えます。

このため、一定以上の研修や経験を積み、所定の審査を経た歯科医師を専門医・認定医・指導医と定めています。

口腔外科専門医・認定医は、特殊な親知らずの抜歯など一般歯科では処置が難しい症例の対処にあたります。

もちろん、必要に応じて一般歯科と専門医は連携を取って治療を進めますので、歯科を受診される場合はあまり気にせず、まずは一般歯科を受診されると良いです。

意外に古い?口腔外科の歴史

次に、口腔外科の成り立ちについて見ていきましょう。

歯磨きや口腔衛生の考え方は、古墳時代に仏教の伝来とともに朝鮮半島からもたらされたと言われています。

その後、奈良時代に編纂された「養老律令」の中の「医疾令」に内科、外科のほか耳目口歯科が制定された、とあります。

養老律令の起源は718年とありますので、1300年以上前にはすでに口腔外科の考え方が存在していたということになります。

その後、江戸時代には口中医の存在が見られ、明治時代になって西洋医学を取り入れ、現在の歯科の形へと繋がっていきます。

口腔外科で扱う疾患

では、そんな口腔外科では具体的にどのような疾患を扱うのでしょうか。

口腔外科は口や顎周りの外科であることは既に述べました。
外傷や腫瘍、顎関節症などの治療に広くあたりますが、一番多いのはやはり親知らずの抜歯です。

難抜歯

読んで字のごとく難しい抜歯のことを指します。

具体的には、歯根が曲がっている、肥大しているなどの歯の形状により抜歯の難易度が高い状態を歯科では難抜歯と定義しています。

親知らずもこの難抜歯にあたります。

親知らずは日常の歯磨きでも、歯ブラシが届かずにプラークコントロールが難しいため、細菌が住み着きやすく周囲の歯肉に炎症を起こす可能性が高くなります。

そうなると隣り合った奥歯にも悪影響を及ぼすため、親知らずにトラブルの兆候が見られた際は抜歯をすることになります。

ですが、親知らずは口中の一番奥に埋まっている形になりますので、抜歯というよりは手術での摘出といった方がニュアンスとしては正確です。

骨の中に埋まった歯を取り除く親知らずの除去は、難抜歯の中でも特に難しい施術です。

このような難抜歯で、一般歯科での対応が難しい場合、経験を積んだ専門医である口腔外科医が対応にあたることになります。

口腔・顎の外傷

交通事故や転倒、打撲などによる外傷の処置も口腔外科の専門領域です。

歯茎や口唇、顔の皮膚といった軟組織の縫合、衝撃で歯が抜けてしまった際の処置などです。

外傷によって歯が抜け落ちた場合でも、再植処置により元に戻せる可能性があります。

特に歯の根元にある歯根膜細胞が死んでしまうと元に戻せなくなるため、もし事故などで歯が抜けてしまってたら、洗ったりはせずに生理食塩水か牛乳に浸してお持ちいただけると再生の可能性が高まります。

外傷に伴い骨折をするケースもありますが、口腔外科で治療することの多い顔の骨折は下顎骨骨折です。

顔面に外傷を負い、ご自身で医療機関を探される場合は口腔外科の受診をお勧めします。

腫瘍

口腔内にできる腫瘍にも良性と悪性があり、良性腫瘍にはエナメル上皮腫や歯牙腫があります。大きくなってくると歯を圧迫したり、顔貌が変わってきたりするため、摘出治療を行います。

悪性腫瘍には舌がん、口底がん、歯肉がんなどが挙げられます。

これら口腔がん全体の5年生存率は60%〜70%と言われています。
初期のうちに治療を開始することでほとんどの症例が治癒しますので、少しでも思い当たるところがあれば早めに受診してください。

先天異常

生まれた時に唇の割れが見られる口唇裂、口腔と鼻腔が繋がっている口蓋裂など、先天的な異常も口腔外科で扱う病気です。

妊娠初期に胎児に力が加わったり、母体へのストレスや栄養障害、特定の薬剤の影響などが原因として挙げられますが、全体の7割ほどは原因が不明だと言われています。

治療は成人期に至るまでの長期にわたり、複数の診療科と連携して総合的に治療を進めていきます。

顎関節症

口を開け閉めした時に音が鳴ったり、開けにくさや痛みを感じる方も多いのではないでしょうか。

このような症状を表す顎関節症という名前は聞いたことがあっても、何科に行けばいいのかは意外に知られていません。
実はこの顎関節症も専門は口腔外科です。

顎に痛みがある、口が開かない、開口時に音が鳴る、のうち1つ以上に当てはまると顎関節症と診断されますが、顎周りに筋肉のバランスが崩れることで、肩こりや頭痛、首の痛み、また腰痛やめまいの原因にもなり得るため、放置していると生活の質の低下を招くおそれがあります。

思い当たる症状がある方は自己判断せず、一度口腔外科で相談してみてください。

その他疾患

①口臭症

生活の中でマスクを外す機会も増えてきた中で、人に言いづらい悩みとして口臭が気になる方も多いかもしれません。

朝起きてすぐのニオイや、緊張などで唾液の分泌が減った時のニオイといった、特に治療の必要がないものは生理的口臭と呼ばれ、歯磨きやうがいで口内を清潔に保つことで口臭は弱まります。

これとは別に、何らかの疾患に由来する病的口臭というものもあります。

主なものとしてはむし歯、歯周病、歯垢、舌苔といった口腔内の問題ですが、それ以外にも消化器系の疾患による口臭もみられます。

口臭の原因の多くは口腔内の問題に起因しますので、まずは一般歯科または口腔外科で相談してみてください。

②味覚障害

味覚は食事を楽しみ、生活を豊かに過ごすために大切な感覚です。

味覚が損なわれると飲食が不快になったり、場合によっては腐ったものや毒のあるものを取り込んでしまいかねず、生命にかかわることもあります。

味覚の低下や、異常な味を感じる原因は複数あり、治療法も様々であるため、まずは歯科、口腔外科を受診してください。

まとめ

口腔外科は、歯科の中でも外科的な治療を中心とする診療科です。口腔外科で扱う疾患は多岐にわたり、その代表的なものに親知らずの抜歯、口腔がん、顎関節症の治療などが挙げられます。

口腔外科は医科と歯科の中間のような立ち位置と言え、専門医制度も整備されています。

口腔外科は一般歯科と連携して治療を進めますので、口や顎に関するトラブルが発生したら、まずは一般歯科受診してみましょう。

一般歯科で対応が難しい場合は口腔外科へ紹介されることもあります。

お口や顔、顎の健康を守るために、気になることは是非当院へご相談ください。

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