電話する

地図

WEB予約

メニュー
インターネット予約 インターネット予約
ヘッダーオファー

訪問歯科診療とは?その特徴と内容について解説!

2023年8月28日

こんにちは。

大阪府吹田市江坂の「はやし歯科クリニック」です。

訪問歯科」というものをご存知でしょうか?

読んで字のごとく、歯科医師や歯科衛生士が個人のお宅や介護施設などを訪問し、歯科診療を行うサービスのことです。

自力での通院が難しい方向けのサービスで、社会の高齢化に伴い今後ますますニーズが高まっていくと思われますが、

現状では、

・利用したことがある・・・7%
・制度についてまったく知らない・・・59%
(要介護者とその介護者の計500名への聞き取り調査結果)

と、その知名度は高くありません。

一人でも多くの方に訪問歯科診療を知っていただき、口腔機能を維持して健康的な生活が送れるように、訪問歯科を活用していただければ幸いです。

訪問歯科診療の対象となる方

では、どのような方が訪問歯科診療を利用できるのでしょうか?

希望者ならどなたでも・・・というわけにはいかず、原則として病気やケガなどの理由により、自力での通院が困難な方に限られます。

歯科以外に通院している医療機関がある場合、通院可能とみなされ対象から除かれることがあります。

また、車椅子などを使えば自力で移動できる方も基本的には制度の対象外です。

家族にサポートしてもらって通院しているなど、判断が難しい場合は事前に確認をしてください。

訪問歯科診療の利用条件

訪問歯科診療を利用するための条件は、前項でも触れたように病気やケガで通院か難しい場合、堅い言い方をすると「疾病、傷病による通院困難者」となります。

ですが、例えば要介護度いくつから利用可能、という風に一律に決まるものではなく、歯科医師が個人の状態を見て利用可能かどうかの判断をします。

また、訪問先は利用希望者が実際に寝泊まりしている場所となります。

自宅のほか老人ホームや高齢者向け住宅、介護のための施設のほか、歯科のない病院に入院している場合なども含まれます。

これに対し、デイサービスやデイケアは寝泊まりしている場所ではないため、訪問歯科診療を頼むことはできません。

保険は使えるの?

訪問歯科診療は通院の場合と同様、医療保険、介護保険の適用対象となりますので、自己負担は1割〜3割です。

ただし、訪問歯科では治療費の他に訪問診療費が加算されます。また、要介護認定を受けている方は居宅療養管理指導にかかる費用も必要です。

そして、保険適用となるには条件もあり、訪問歯科診療を受ける方の居宅や施設から、訪問診療を行う歯科医院までが半径16km圏内に位置していなければなりません。

それよりも遠い歯科医院の訪問診療を希望する場合、かかる費用は全て保険適用外となります。

ただし、例外もあり、

自宅や施設付近に訪問診療を行う歯科医院がない。

範囲内に歯科医院はあるが医師の不在などタイミングが合わずに依頼ができない。

など、といった場合では半径16km圏外からの訪問でも保険適用となることがあります。

ご自身の状況で保険適用となるかどうかは、依頼の前に確認しておくと安心です。

訪問での治療内容は?

「歯科医院で治療を受ける時に比べて、訪問だと機材や設備に限りがあるのではないか?」

訪問歯科診療のお話をすると、よくこのように聞かれますが、専用のポータブルユニットと呼ばれる機械や、携帯用のレントゲン撮影機など治療に必要な機材や器具一式が揃っています。

むし歯や歯周病の治療、抜歯、詰め物、被せ物の処置や、入れ歯の作成、口腔ケアなど各種治療、検査、相談に対応可能です。

一部、姿勢や照明などに制限が生じるため、治療内容によっては歯科医院で治療を受ける方が良い結果になることもあります。

また、訪問の際は十分な機材を揃えて伺いますが、全て歯科医院と同じようにあらゆるものが揃っているわけではありません。

よって、治療の内容によっては後日の対応になることもありますが、基本的に通院と同じ内容の治療が受けられると思っていただいて結構です。

訪問歯科診療ならではの専門性

訪問歯科診療を受けられるのは通院が困難な患者さんであるため、そのほとんどが高齢者、要介護者であると言えます。

そのため、訪問診療では一般の歯科医院では対応しきれないような、介護が必要な高齢者への治療におけるノウハウや専門性を持った歯科医師、歯科衛生士、各種専門スタッフで対応しています。

また、必要に応じて介護事業者や他科医院との連携も行い、包括的なケアが提供できる体制を整えていきます。

訪問歯科診療のメリット・デメリット

ここまでの内容を、メリット・デメリットで整理してみました。

メリット

・在宅のまま歯科治療が受けられる

・慣れた環境で治療を受けられるので精神的負担が少ない

・介護を行う方へ普段の口腔ケアのやり方を指導できる

・生活環境を踏まえた治療や助言ができる

・口腔環境の改善に伴い、肺炎などの感染症リスクを低下させる

要介護者の9割は歯科治療、専門的な口腔ケアが必要と言われています。

通院が難しい患者さんにとって、在宅のまま治療が受けられるのは一番のメリットです。

特に、高齢者の口内環境の悪化は、誤嚥性肺炎を始めとした歯周病菌によってもたらされる全身の感染症リスクを高め、生命の維持に関わる問題です。

そのような病気の発生を抑制することで、介護者の負担軽減や医療費の削減にも繋がりますので、社会全体にとっても有意義です。

デメリット

・通院に比べてやや費用がかかる

・一部、治療内容に制限が出る場合がある

・その場での即対応が難しい時もある

保険の項でもお伝えしたように、訪問診療費や居宅療養管理指導費が必要となる関係で、外来と比べるとその分の費用は必要となります。

ですが、自家用車での送迎やタクシーを使うことや、送迎に伴う介助の負担などを考えると、通院よりも訪問歯科を利用する方が精神面や費用面での負担はむしろ軽くなるとも考えられます。

治療内容に関しても概ね遜色はないため、訪問診療を利用して定期的に歯科治療を受けるメリットの方が上回ると言えます。

訪問歯科診療の事例

実際に訪問歯科診療を受けた方の事例を拝見してみましょう。

事例1)入れ歯が合わずに炎症が起きて、口腔内に痛みがあり食事に支障が出ていた。

訪問診療にて新しく入れ歯を作成し、噛む機能が改善され、以前より食事が摂れるようになり、体重も増加、家族によるケアの負担軽減にもつながった。

事例2)病気の治療のため胃ろうとなり、口腔機能が低下。口から食べない状態が続くことで唾液の分泌が弱まり、口内の汚れが流れずに溜まっていた。

訪問診療での口腔ケアを経て、プリンやゼリー、さらにはスルメが食べられるまでに改善。

※訪問歯科.jpの利用者体験談より抄録

2件の事例ではともに、治療を受けることでご本人やご家族の悩みの解消につながり、とても喜んでいたとのことでした。

要介護状態では口の中の清掃がおざなりにされやすく、口腔ケアはQOLや病気の予防に欠かせません。

訪問歯科診療をご希望、ご検討の方は、ぜひ当院までご連絡ください。

まとめ

今後ますます高齢化が進む日本では、健康寿命という考え方も重要となってきます。

口腔機能や嚥下機能を保つことは、高齢者、要介護者の栄養状態や全身の感染症を防ぐために欠かせない要素です。

これまで通院が難しく、適切な歯科治療が受けられていなかった方に訪問歯科診療について知っていただき、一人でも多くの方が健康的な生活を送れるように、我々はやし歯科スタッフ一同、今後一層の情報発信に努めていきたいと考えています。

<< 前のページに戻る

診療スケジュール

当院へのお電話からの問い合わせは0663846480へ

診療時間
9:00〜13:00
14:30~18:30
/
/
休診日 / 日曜祝祭日・水曜日 (訪問診療)
▲ 土曜日午後:14:30〜17:30
ご予約・お問い合わせはこちら
はやし歯科クリニックの外観
  • インスタグラム
  • はやし歯科クリニックデンタルローン
    フッターオファー
    © 2018 はやし歯科クリニック