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失ってからでは遅い!歯の定期健診のススメ

2023年10月30日

こんにちは。

大阪府吹田市江坂の「はやし歯科クリニック」です。

《皆さんは、普段どのような時に歯科医院へ行っていますか?》

 

こう聞かれると、大半の方が

「歯が痛くなってから」

とお答えになります。

事実、日本歯科医師会が2022年に実施した調査によると、定期的に歯科医療機関で歯の状態をチェックしている人の割合は47.4%と半数以下でした。

しかも、この調査結果は、普段から

「健康の維持のためには歯や口の健康が欠かせない」

と思っている人の中での割合です。

歯の健康を気にしている人でも、実際に定期健診を受けている人はその半数にも満たない。

ということは、国民全体で見るとその比率はもっと低いと思われます。

このように、歯科での定期健診を受ける人はまだまだ少ないのが現状ですが、その理由はなぜなのでしょうか?

先ほどの日本歯科医師会の調査結果を読むと、全体の9割ほどは「歯や口の健康が大事」と認識しています。

しかし、その一方で、歯や口の健康が具体的にどう全身に影響するのか、という具体的な知識や理解は乏しい、との結果も出ています。

つまり、歯が大事だと思ってはいるものの、それがどういう理由で、何が大事なのかまでは浸透していないため、行動につながっていないと読み取れます。

では、歯や口の健康を維持することで、どのような問題を避けられるのでしょうか?

 

こんなにあるの?歯や口と全身の健康の関係3選

1.口の中の細菌が身体に及ぼす影響

口の中にはおよそ600種類以上、数にして約1兆もの細菌が常在しており、正常な状態であればそのバランスは一定に保たれています。

これが歯磨きの不足などで口内の環境が悪くなると、歯周病菌を始めとする悪玉菌が増えます。

この歯周病菌が飲食の際に体内へ入ったり、口内の炎症部位から血管内へ侵入し、全身へ移行することがあります。

血管内では動脈硬化の原因となったり、血小板を活性化させて血栓の素になったりします。

また、気管を通って肺に入り込むと、誤嚥性肺炎の原因にもなります。

近年、高齢者の死因で上位に挙げられる誤嚥性肺炎ですが、その原因として歯周病菌は見過ごせません。

他にも、腸まで到達した歯周病菌が腸内細菌のバランスを崩し、がんなどの疾患につながる事例も報告されています。

普段から口内を清潔に保つとともに、歯科での定期健診で歯周病のチェックをしておくと安心です。

2.噛むことと認知症の関連

噛むという行為は顎の上下運動であり、脳の血流量を増やす効果があることが明らかになっています。

血液が送り込まれることで脳が刺激を受けるため、よく噛むほど脳が活性化します。

さらに、前歯や奥歯など、噛む部位によって刺激される脳の箇所が異なるという研究結果もありますので、まんべんなく歯が残っているほど、脳の多くの部分が活性化すると言えます。

実際、歯が20本以上あって不自由なく噛める人に比べ、歯が少なくあまり噛めない人の認知症の発症リスクは1.9倍です。

他にも、噛めないことで栄養の摂取状況が悪くなりますので、こちらも認知機能の低下につながります。

定期健診で歯の健康を保ち、よく噛んで脳の健康も保つようにしていきたいですね。

3.糖尿病と歯周病の関係

近年では「歯周病は糖尿病の合併症である」と言われるようになっています。

歯周病菌が出す毒素が体内に入ると、人体の免疫システムがこの毒素に抵抗します。

この時、免疫システムを活性化させるために生成される物質が、インスリンの働きを阻害することがわかっています。

歯周病が進んだ口内は、言わば常に傷ついて毒素にさらされ続けているようなものなので、免疫の働きに伴い、インスリンがうまく働けない状況が続きます。

結果として糖尿病の進行が加速し、それにより傷の治りも悪くなるため、歯周病の悪化も進むという負のスパイラルができあがります。

このように糖尿病と歯周病は互いに影響しあっていることが、合併症とされるゆえんです。

先に述べた通り、糖尿病以外にも様々な悪影響が考えられますので、「歯周病は命にかかわる」くらいに思っていただいて差し支えありません。

 

定期健診で健康な口内を!

ここまで、歯や口の健康が損なわれることによって生じる悪影響をお伝えしてきました。

次に、良い口内環境を保つために欠かせない「歯の定期健診」の主な目的をご紹介します。

・むし歯、歯周病の予防

むし歯や歯周病の主な原因は、口内の細菌が作り出す歯垢(プラーク)です。

歯垢は粘着性が強く、うがい程度では落ちないため、歯磨きが不十分だと口内に留まり続けます。

この歯垢1mgの中に約10億の細菌が住んでいると言われ、これらの細菌がむし歯や歯周病を引き起こします。

歯垢が取り除かれずに口内に残ると、やがて唾液中のカルシウムやリンと結びついて歯石となります。

石灰化した硬い歯石は歯磨きだけで取り除くことはできません。

ザラザラした歯石の表面は歯垢が溜まりやすく、更なる口内環境の悪化につながります。

歯石ができると自分で取り除くことはできないため、歯科医院で除去してもらう必要があります。
ご自身での日々のプラークコントロールはもちろん重要ですが、それに加えて歯科医院での定期健診で、口内の状況をチェックしてもらうと安心です。

・長い目で見た医療費や時間の節約

特に気になるところがないのに、費用をかけて定期健診を受けることへの抵抗を感じるかもしれません。

ですが、定期健診を受けておくことで、結果的に医療費を低く抑えることができます。

むし歯や歯周病が進行すると、治療のための通院回数や期間が長くなり、そのぶん費用がかかります。

重度の歯周病の場合、保険適用外の高度な治療が必要になることもあり、その際はさらに高額の治療費が必要になります。

また、既出の通り、全身の健康への影響もあることから、むし歯・歯周病をきっかけに他科の病院での治療が必要になると、トータルでの治療費はさらに必要となります。

定期健診で歯や口の健康を保つことで、病気のリスクを減らすことができるのです。

・自分の歯を残す

定期健診によって、むし歯や歯周病の予防や早期発見からの治療につなげることで、生涯にわたり自分の歯を多く残せる可能性が高まります。

自分の歯を残すことで、

・強く噛む力を維持し、食事を楽しみながら栄養が摂れる

・発音機能が維持できる

・顔の形や表情を保てる

・全身の健康維持にも良い影響をもたらす

といった多くのメリットがあります。

そして、自分の歯は一度失うと元には戻りません。

冒頭で紹介した日本歯科医師会の調査でも、歯や口の問題で日常生活に支障をきたした人の8割が

『もっと早く受診すれば良かった』

と後悔しています。

予防のための定期健診に保険は使える?

歯科で受ける定期健診は、原則的に保険が適用されます。

1〜3割の自己負担で健診が受けられますので、後々トラブルが起きた場合に生じる医療費と比較すると、その経済的な負担感は軽く済みます。

定期健診を受けるべき頻度ですが、むし歯や歯周病の有無や口内の状態によっても変わってきますので、歯科医師がその人に合った最適な間隔を提案して決めます。

特に、以下に当てはまる方は口内環境が悪化しやすいため、

より定期健診を受けることが望ましいです。

・妊娠中、授乳中の方

・糖尿病や高血圧などの全身疾患のある方

・喫煙、飲酒の習慣のある方

・歯並びの悪い方

・入れ歯やインプラントといった補綴物のある方

 

まとめ

本記事では歯科での定期健診について解説しました。

歯科での定期健診は、

・むし歯や歯周病の発症リスクを減らすことができる

・むし歯や歯周病が見つかった時、すぐに治療できる

・将来、より多くの歯を残すことができる

・結果的に医療費を減らすことができる

などのメリットがあります。

費用は基本的に保険適用内で行われます。

健診を受ける頻度は個人差があるため、歯科医師と相談して決めるようにしてください。

日頃から定期的なメンテナンスを受けて、大切な歯を守りましょう!

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