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歯科医院で定期健診が必要な理由とは

2024年1月15日

歯科医院で定期健診が必要な理由とは

こんにちは。

大阪府吹田市江坂の「はやし歯科クリニック」です。

多くの人たちが、虫歯であったり、歯周病になったとき、治療のために歯医者を利用した経験があるのではないでしょうか。

ご存知の方も多いと思いますが、歯科医院・歯医者は治療するだけでなく、虫歯でない状態のときでも、定期健診(予防歯科)を受けることができます。

歯科医院での定期健診は、それぞれ企業で義務化する動きも見えてきました。

今回この記事では、

歯科医院で定期健診が行われる理由

歯科医院の定期健診を続ける理由

歯科医院の定期健診が義務化される動きがある?

歯科医院に通う習慣を身に着けることも大事?

についてご紹介させていただきます。

歯の健康を維持したいと思っている方は、ぜひ一読ください。

 

歯科医院で定期健診が行われる理由

はやし歯科 定期健診

歯科医院では、虫歯などの治療を行います。

治療が済んで、それで歯科医院とのおつきあいが終わると考える方もおられると思います。

しかし、そうではありません。

そこからが大切なのです。

歯科医院で定期健診を受けることはとても大切です。

定期健診では、

虫歯がないか

歯周病がないか

歯石がないか

なども確認します。

 

定期健診では虫歯を確認する

定期健診では、虫歯を確認します。

そして、虫歯を見つけたら、治療を行います。

虫歯は、直接目で見てわからないような、歯と歯の細かいすき間などにもできてしまいます。

目視で見つけるのは難しいため、定期的な健診が必要です。

間近で治療をしていても、その付近に新しい虫歯が出来てしまっている可能性もあります。

虫歯は悪化してしまうことで歯をなくしてしまう恐れもある、とても恐ろしい病気です。

定期健診で早期発見することはとても大切なのです。

 

定期健診で歯周病を確認する

定期健診では、歯周病の確認も行っています。

定期健診によって、歯と歯ぐきの境目の深さを測って、歯肉の状態など、歯周病の状態を細かくチェックします。

虫歯と同様に歯周病の確認もとても大切です。

歯周病をそのまま放置しておくことで、

狭心症

生活習慣病

誤嚥性肺炎

などといった病気にもかかってしまうリスクもあります。

高齢の方々は、特に歯周病の確認も重要視しなければならないポイントなのです。

 

定期健診で歯石を確認する

定期健診 内容

また、定期健診では、歯石の確認も行います。

歯石は、普段しっかり歯磨きをしていたとしても、付着してしまうものです。

歯石によって、歯肉が圧迫され、歯周病が起こる原因ともされています。

定期健診を受けることで、歯の表面についている歯石だけでなく、歯茎の中に付着している歯石のチェックも行うことができ、歯を最善の状態に維持することができます。

自分自身で歯石を取り除くことは難しいため、定期健診を受けるようにしてください。

 

定期健診でバイオフィルムを取り除く清掃を行う

定期健診では、バイオフィルムを取り除く清掃を行います。

口腔内には、目に見えない細菌がうようよいます。

たとえば、プラークという歯垢は歯の表面に付着した汚れで、虫歯であったり歯周病の原因となるものです。

このプラークは、食べたモノの残りカスだと思っている方々もいるのかもしれませんが、細菌の塊だと考えることができます。

現在プラークは、なんと1g中におおよそ300種以上の細菌を1000億個も含んでいることがわかっています。

また、プラークは、湿潤である口腔内がとても棲み心地がよく、長くとどまり続け、やがて細菌同士が結びつき付着性を有するバイオフィルムになって生息し続けます。

バイオフィルムは一部が残ってしまえば、再度細菌が付着し、増大するタフな性質です。

ごく簡単なセルフケアではバイオフィルムを取り除くことができないため、歯医者で取り除くための清掃を行ってもらいましょう。

さらに、バイオフィルムを除去するために、毎日のブラッシングもとても重要です。

定期健診では、ひとりひとりの患者さんに合った最適のブラッシング法であったり、歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ、歯磨き粉などについてアドバイスさせていただきます。

食生活や日常的な歯磨きの習慣も、定期健診同様にして大事なことです。

歯科医院の定期健診を続ける理由

定期健診

歯科医院の健診は、一度診てもらえばOKということではなく、定期的に通う必要があります。

自分自身で完璧なデンタルケアが出来ていると思っていても、たとえば歯と歯の隙間などは、どうしてもケアが難しいものです。

忙しくて頻繁に行けないという方々も、半年に一度は定期健診をおすすめしております。

歯周病治療を行い、歯垢や歯石を除去し、歯茎を良好な状態にすることができれば、口腔内にある歯周病菌の数は極端に減らすことが可能です。

しかし、それでも菌をゼロ%にすることは不可能と言っていいでしょう。

日頃しっかりセルフケアを行っていたとしても、歯周ポケットの中の歯周病菌の数は、期間を経過することで再び増加することもあります。

ですから、歯科医院の健診は、一回でおしまいということではなく定期的に通い続ける必要があります。

定期的に健診を受けることで、歯周病菌の少ない状態を可能な限り維持することができます。

歯科医院の定期健診が義務化される動きがある?

それぞれ企業では、企業内で業務している人たちを対象として、健康診断を義務化しているところもあります。

現在、歯医者の定期健診については義務化に至っているところは少ないのが現状です。

ただし、歯医者の定期健診がいかに大切なことであるかご存知の方も増えてまいりました。

世の中に浸透したことによって、歯医者の定期健診も「国民皆歯科健診」とし、義務化する動きが出てきました。

国では、国民皆歯科健診の制度を2025年から導入することを目指して検討されています。

現在の歯科医院の定期健診の状況

現在の歯医者の定期健診の状況については、幼児から高校生の子どもさんに対しては、それぞれ自治体であったり、保育所・幼稚園、学校において健診実施が義務化されています。

歯科医院の定期健診が義務化される理由

なぜ、現在、子どもだけの健診だけでなく、大人たちの健診が義務化される動きがあるのでしょうか。

それは、日本人の口腔・歯の健康状態が問題視されているからです。

実際問題、日本において高い歯科技術は保有されています。

しかし、一方では80歳高齢者の平均残存歯数はおおよそ15本に留まってしまっている悲しい現状があります。

他国に注目をすれば、スウェーデン・フィンランド・アメリカという国々では、25本というデータがあります。

それら国々は、まさに予防先進国であり、そうでない日本とはこれだけ大きな差が出てしまったのです。

この差が一体どうして出来てしまうのかと言えば、考えられる大きな要素が定期健診を受ける受診率です。

定期健診が大事だと知りつつも、依然、歯医者は痛くなってから行くという人たちが多い状況は避けられていません…。

現在、日本で定期健診を受けている受診率は、おおよそ50%に留まっている状況です。

スウェーデンを例にすれば、その数値は、80%を超えています。

歯科医院に通う習慣(定期健診)はとても大切です

定期健診が必要な理由
突然歯が痛くなれば、やはり歯医者にいかなければならないと考えるでしょう。

しかし、あまりにも歯医者とご無沙汰であれば、行くことに躊躇して、「もう少し我慢してよう」などと考えてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、虫歯をそのまま我慢していても何も事態は好転しません…。

一方で、歯科医院で定期健診を定期的に受けているという方々にとって治療を受けること自体、とてもハードルが低く感じることでしょう。

先生のこともよく知っているし、自分自身の歯の状態も理解してもらえています。

病院へ通うこと自体は、やはり抵抗感はあるものです。

定期健診について、疑問であったり、わからないことがあれば、お気軽にお問い合わせください。

あなたのお子さんは大丈夫?現代の子供の歯の問題

2024年1月8日

あなたのお子さんは大丈夫?現代の子供の歯の問題

こんにちは。

大阪府吹田市江坂の「はやし歯科クリニック」です。

今回は現代の子供の歯における問題について気になる方へ役に立つ記事となっています。

お子さんの虫歯に悩んでいる方はいませんか?

お子さんの歯並びが気になる方はいませんか?

今日は現代の子供が抱える問題の種類と解決策についてお話したいと思います。

虫歯

子供の虫歯

現代の子供における歯の問題は、主に3つあります。

まずは、子供の虫歯について解説します。

子供の虫歯の原因

子供が虫歯になる原因は3つあります。

1つ目が、乳歯はエナメル質が薄いということです。

大人の歯は、硬いエナメル質でコーティングされています。

しかし乳歯はエナメル質が薄く、永久歯の半分ほどの厚さしかありません。

そのため、虫歯になるとすぐに進行して神経まで達してしまうのです。

2つ目が、歯磨きができていないということです。

子供は、しっかり歯を磨いているつもりでも磨き残してしまうことがあります。

特に奥歯は汚れが貯まりやすいです。

また子供は、あごが小さいため、余計に歯ブラシが届きづらくなっています。

それだけでなく、奥歯の表面に小さな溝がたくさんあり、汚れがたまりやすいです。

3つ目は、間食が多いことです。

おやつには砂糖が多く含まれています。

砂糖の主成分であるショ糖は、虫歯の原因菌であるミュータンス菌が酸を作り出すのに使う材料になります。

この酸が歯を溶かし続け、穴が空いてしまうのです。

これが、虫歯です。

子供の虫歯への対策方法

子供の虫歯への対策方法は、まず大人がしっかり仕上げ磨きをしましょう。

子供は自分でしっかり磨いていても、磨き切れていないことが多いです。

先ほども述べた通り、特に奥歯は磨き残しが多くなるところであるため、しっかり磨きます。

食後やおやつのあとは、できるだけ早めに歯磨きをしましょう。

また、親から子供に虫歯菌が移ることもあります。

そのため、離乳食が始まっても親のスプーンや箸を共有しない、口にキスをしないなどして、感染を防ぎましょう。

1歳から2歳半頃は、食事の幅が広がり虫歯に感染しやすくなる時期です。

この時期に虫歯の感染があると、その後虫歯になりやすい体質になってしまうこともあります。

子供の歯並び

子供の歯並び

乳歯の間は綺麗に生えていたのに、永久歯が生え始めてから歯並びが気になるようになる子は多いです。

歯並びが悪くなると、磨き残しが増えてしまい、虫歯や歯周病の原因にもなります。

噛み合わせのバランスが崩れることもあり、顎関節症になるリスクを高めることにもなります。

では、なぜ歯並びが悪くなってしまうのでしょうか?

以下に解説します。

子供の歯並びが悪くなる原因

子供の歯並びが悪くなる原因は、3つあります。

1つ目は、爪を噛んだり指をしゃぶったりする癖によるものです。

指吸いは、長時間口の中に指を入れたままの状態になります。

これは、上下の前歯に前後の力がかかって噛み合わせがずれてしまう原因となるのです。

他にも、口呼吸や前歯の裏を舌で押し出す癖があると、あごの発達が不足し、歯に負担がかかってしまいます。

これにより歯並びが悪くなる可能性があるのです。

2つ目は、遺伝です。

歯並び自体は遺伝しませんが、骨格や筋肉は遺伝による影響を受けることがあります。

そのため、親が出っ歯や受け口の特徴がある場合、子供にもそれが遺伝する可能性があるのです。

3つ目は、姿勢の悪さです。

意外に思う方も多いかもしれないですが、姿勢が悪いことも歯並びに影響を及ぼしてしまうのです。

例えば猫背の方は、背筋が曲がっている状態です。

背筋が曲がっていると、顎に負担がかかって顎関節症になる可能性があるのです。

背筋が曲がることによって前の歯だけを使って噛む癖がついてしまい、歯のバランスが悪くなってしまうということもあります。

また横向きに寝ていると、毎日同じ方向から口元に力がかかってしまいます。

これが少しずつ噛み合わせに影響を及ぼしてしまうのです。

子供の歯並びの対策方法

子供の歯並びを予防する方法は3つあります。

1つ目は、よく噛むことです。

食事でしっかり噛むと、顎を大きく発達させることができます。

顎が大きく発達することで、永久歯が生える場所が確保されますので、歯並びが悪くなる可能性も低くなります。

食事で噛むときは、左右でバランスよく噛むことを意識しましょう。

また柔らかいものばかりでなく、硬い食材をしっかり噛ませることで、より効果を得ることができます。

2つ目は、日常生活での姿勢や癖を治すことです。

先にも述べた通り、猫背は歯並びが悪くなる原因の1つです。

食事の際は、正しい姿勢を保ちながら、前歯で噛み切り、奥歯で噛み砕くということを意識してみましょう。

また、指しゃぶりや爪を噛む癖も治すことを意識しましょう。

無意識にやっている場合も多いため、家族がそっと注意してあげてできるだけやめることができるようにしましょう。

これらで予防することが難しければ、最後に小児矯正を受けるという方法もあります。

歯科矯正は、顎の位置や骨を正しい位置にし、噛み合わせや歯並びをよくするものです。

矯正器具を使って、1年や2年と時間をかけて歯や顎を動かしていきます。

費用は高額ですが、子供のうちに歯科矯正をしておくことが重要です。

大人になったときに綺麗な歯並びになるのはもちろん、歯が磨きやすくなるため、虫歯になるリスクも少なくなります。

子供の口開き

子供 お口ぽかん

最後に、子供の口開きの問題について解説します。

口開きとは、いわゆる「お口ぽかん」のことです。

安静時には本来口は閉じているべきなのですが、口が開いたままになってしまっている状態のことです。

子供から高齢者の方まで全世代に起こりうる症状ですが、子供の口開きの状態が続くと、歯並びが悪くなったり、口の中の衛生環境が悪くなったりします。

ではそんな口開きは、なぜ起こってしまうのでしょうか。

以下に解説します。

口開きの原因

口開きの主な原因は、舌や口周りの筋肉が弱いことによります。

子供は、口を閉じるための筋肉がしっかり成長していないと、口が閉じられなくなってしまいます。

舌や口周りの筋肉が弱くなる原因としては、柔らかい食べ物を好んだり、食べ物をよく噛まずに飲みこんだりしてしまうことがあります。

噛む回数が減ってしまうことにより、筋肉が発達しないのです。

また、上顎が狭く鼻が発達しないことにより、鼻呼吸が難しくなり、口を開けて呼吸をしようとすることも原因の一つです。

口開きの対策方法

口開きを予防するには、舌や口周りの筋肉を鍛えることが重要です。

できるだけ硬い食べ物を食べさせることによって、噛む力を鍛えたり、噛む回数を増やします。

赤ちゃんの頃はつい、柔らかい食べ物を与えがちです。

しかし、月齢に合わせて食材の形や硬さを変えて、噛む力を育てましょう。

9~11ヶ月頃からは、スティック状の食べ物がおすすめです。

前歯でかじり、奥歯で噛む練習になります。

また、言葉がわかるようになれば、「食べるときは、口を閉じながらよく噛んでね」と声をかけることも効果的です。

食べるとき以外にも、遊びながら舌や口周りの筋肉を鍛えることが可能です。

赤ちゃんのことから始められる「いないいないばあ」は、赤ちゃんも口を大きく開けて笑ったりマネをするので、楽しみながら鍛えられます。

また、フーセンガムを膨らませるのもいいトレーニングになります。

ガムを噛み、舌で伸ばし、舌を入れて息を吹き込む、という一連の動作が、舌や口周りの筋肉を強くすることができるのです。

他にも、笛のおもちゃの「吹き戻し」や、風船などの口遊びも効果的です。

口開きのトレーニングだと思うと、子供もなかなか続けることができません。

このように遊びながら行うと、楽しみながらトレーニングをすることができます。

まとめ

子供の歯の問題

以上で現代の子供の歯の問題についてのお話を終わります。

虫歯や歯並び、口の開きは、子供の頃から起こりうる症状ですが、予防をすることも可能です。

しかし、それでもどうしても防ぐことができない歯の問題というのもあります。

もし、子供の歯のことで気になることや不安になることがあれば、是非一度当院にご相談ください。

ちゃんと治せる!変化する歯周病の治療

2024年1月5日

大阪府吹田市江坂の「はやし歯科クリニック」です。

あけましておめでとうございます。

本年も皆様の健康を、お口を通してサポートさせていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

自分の歯茎をじっくりと観察したことはありますか?

実は、歯周病は日本の30歳以上では約80%の方がかかっていると言われています。

「どんな症状があるの?」「歯周病かもと感じたら?」という疑問に思ったり、不安になったりしますよね。

そんな方にも分かりやすく歯周病について、治療について以下の項目に沿ってご紹介していきます。

どうなったら歯周病なのか

歯周病とは

「歯周病」という病名は耳にする機会も多いかと思いますが、何が原因で、どんな症状が出てくるのかはご存じでしょうか?

①静かに進行している歯周病

皆さんは「虫歯になっているかも…」と思う時はいつですか?

多くの場合は、「歯が痛いな」など痛みを感じることで違和感に気付きますよね。

しかし、歯周病は症状がかなり進行しないと痛みが出現しません。

そもそも、歯周病は細菌の感染によって引き起こされる「炎症性疾患」です。

簡単に言うと、細菌が原因で炎症が起こり歯の周りの歯茎や歯を支える骨など「歯の土台」となっている部分が溶けてしまう病気です。

普段の歯磨きなどのセルフケアで、歯と歯茎の境目の清掃が不十分となっていると多くの細菌が停滞してしまいます。

歯茎の辺縁が赤くなったり、腫れたりと炎症を起こし始めてしまうのです。

しかし、炎症を起こし始めても、軽度のうちは痛みを生じないことがほとんどで気付かない方も多いのです。

気付かずに放置していると、さらに進行してしまい痛みを感じる、膿がでたり歯が動揺したりと症状も重いものになっていきます。

最終的には、歯を抜かなければならない状態になる可能性もあるのです。

②原因の根本は不十分なセルフケア

歯周病の症状についての説明でも触れましたが、歯と歯茎の境目に停滞する細菌が原因となります。

口内にはもともと「約400〜700種類」の細菌が住んでいる状態です。

しかし、これらの細菌の全てが歯や歯茎にとって悪い働きをしている訳ではありません。

毎日の歯磨きが不十分だったり、砂糖が多く使われているお菓子や飲料などを過剰に摂取していると細菌は粘着性が強くなり歯にくっつき「歯垢(プラーク)」となります。

歯垢はうがい程度では落とすことは難しく、取り除かずにいるとさらに「歯石」へと変化していきます。

歯石は普段の歯磨きだけでは落とせないほど強固に歯の表面に付着してしまいます。

この歯石は、次第に炎症を引き起こす毒素を出し始め、さらに状態を悪化させる要因となるのです。そのため、歯科医院で取り除く処置が必要になります。

③セルフチェック:自分で気づいて早期治療へ

歯周病は軽度の時は痛みなど危険を感じるような症状は少ないです。

違和感が出た頃には症状が進行し歯を抜かなければならない状態になっていることもあります。

普段から自分で歯茎の状態をチェックしておくことで重症化を防ぎ、早期治療に進めるようにしておきましょう。

セルフチェックのポイントをいくつかご紹介します。

□:口臭が気になる
□:起床時に口の中がネバネバする
□:歯茎が赤く腫れてきた
□:歯磨きで出血しやすい
□:歯茎が下がり、歯が伸びたように見える
□:固いものが食べにくくなった
□:歯と歯の間に物が詰まりやすい
□:歯が浮いたような気がする
□:歯がぐらぐらと揺れている気がする

いかがでしたか?

ご自分に当てはまる項目はいくつありましたか。

気になる点があれば、確信がなくても一度歯医者さんに掛かることをオススメします。

歯周病の治療方法

歯周病の治療方法

次に歯周病の治療方法をいくつかご紹介いたします。

①基本的な治療方法

現在の歯周病の治療で大切なことは、しっかりと歯垢や歯石を取り除き細菌の増殖を食い止めることです。

これにより、歯茎の更なる炎症を抑え、歯周病の進行を阻止することができるのです。

歯周病も軽度から中等度、重症など進行度は様々ですが、まずは歯科医院で行う「歯周病基本治療」についてご説明します。

ステップ1

まずはスクリーニング検査を行い、歯周病かどうか、症状はどの程度進んでいるかなどを確認していきます。

歯周病であることが判明した時に、状態によってはレントゲンなどの精密検査を実施する場合もあります。

ステップ2
歯垢・歯石の除去(スケーリング・ルートプレーニング)を実施します。

このときに、自宅での歯磨きの方法についてブラッシング指導を行います。

ステップ3
再検査となります。歯周ポケットなどの検査を行います。

歯科医院で一時的に歯垢や歯石を綺麗に取り除いても毎日の歯磨きが疎かでは再び口内の環境は戻ってしまいます。

その為、再検査にて状態を確認し歯周病の症状が落ち着いているか、再度症状が出現していないかを評価する必要があるのです。

「歯周病基本治療」は大まかにこのような流れで進めていきます。軽度の場合は2回程度で終了となる場合もありますが、進行度合いによっては数回治療の為に通院する必要もあります。

症状が中等度進行している場合は、歯と歯茎の間の「奥」(歯周ポケット)に歯石が付着してしまっていることもあるので、歯垢・歯石除去の際に麻酔を使用して除去することもあります。

その人、その人の歯周病の状態によって少しずつ治療方法も調整していきます。

②重症化してしまったら…

中等度以上に状態が進行してしまったら、「歯周外科治療」へと移行していきます。

重症化してしまうと、歯を支えている骨がかなり溶けてしまい、歯がグラグラと動き出してしまうような状態に陥ってしまいます。この状態では、食事にも支障が出てしまいます。

「歯周外科治療」とは、歯周病によって破壊されてしまった歯茎や顎の骨を再生させたり、外科手術を行い歯周組織の形を整えたりする処置法になります。

外科治療は、患者様への負担も大きくなるため、早期に基本治療を開始し重症化を食い止めることが大切です。

③治療完了のポイントはセルフケア

歯周病 セルフケア

歯石除去など歯科医院でしか行えない治療もありますが、毎日の歯磨きもかなり重要です。

歯磨きのブラッシングは多くの人が子供の頃から自己流で行っています。

歯科医でも100点満点のブラッシングはなかなか難しいものです。

しかし、歯の表面や歯茎との間に溜まった歯垢は2日程度で歯石を完成させてしまいます。

あっという間に歯石が溜まってしまうのです。

歯磨きのブラッシング方法やデンタルフロスの活用などを歯科医院でしっかりと指導を受け、毎日の継続したケアができる様にしましょう。

この毎日のケアにより、歯垢(プラーク)が増加しないようにコントロールすることが大切で「プラークコントロール」とも呼ばれます。

歯磨きなどのケア以外にも、私生活で注意しなくてはいけないものもあります。

例えば、「だらだらと間食を続けない」、「煙草や飲酒は控える」などです。

日頃からのケアで、歯垢の素となる細菌が好む環境を作らないようにすることも大切です。

まとめ

歯周病の治し方

歯周病はなかなか痛みが出ず、進行していることに気付きにくいです。

ご紹介したセルフチェックを活用しご自分が歯周病かどうか再度確認してみましょう。

確証はなくても、気になる点があれば、すぐに歯科医院に受診して検査を受けましょう。

早期に発見できれば、基本治療とセルフケアで症状を抑制することが可能です。

重症化してしまえば、食事など日常生活に支障をきたしたり、外科治療といった手術が必要になってしまいます。

少しでも負担を軽減するためにもお気軽にご相談ください。

◆年末年始の診療について◆

2023年12月25日

誠に勝手ながら
2023年12月28日(木)午後から
2024年1月4日(木)まで
年末年始休診とさせていただきます。

1月5日(金)から通常診療とさせていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

口臭の原因と対策~健康な口臭を保つための方法~

2023年12月25日

こんにちは。

大阪府吹田市江坂の「はやし歯科クリニック」です。

「自分の息が気になる」と感じたことはありませんか?

あるいは、他人の口臭に気づいてしまい、どのように対応すれば良いか困った経験があるのではないでしょうか?

この記事では、口臭の原因と対策についてお話します。

口臭について

口臭とは、口から出る不快な臭いのことを指します。
一時的なものから、継続的なものまでさまざまです。

口臭があると、社交的なシチュエーションでの自信喪失や、コミュニケーションの障壁となることもあります。

さらに、自らが口臭を持っていることに気づかないこともあり、定期的なチェックが必要です。
口臭には様々な原因が存在し、それぞれの原因に適切に対応することが重要となります。

口臭の種類とその特徴

口臭の原因

口臭の原因は多岐にわたり、それぞれ異なる特徴や臭いを持っています。

以下に、主な口臭の種類とその特徴について5つご紹介します。

生理的口臭

誰にでもある臭いで、起床直後、空腹時、緊張時は特に口臭は強くなります。

唾液の分泌が減少し、細菌が増殖して口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物(VSC)がたくさん作られるために口臭がおこります。

しかし、歯みがきで細菌や揮発性硫黄化合物(VSC)を減らし、食事や、水分を積極的に摂って唾液量が増加すれば急激に口臭は弱まります。

生理的口臭は生活習慣の改善でよくなり、治療の必要はありません。

また女性の生理・妊娠時などホルモンバランス変化に伴う口臭がみられます。

口臭は、あったりなかったりします。

病的口臭ではないので常に周囲の人たちを不快にするわけでなく、時々不快にする事がある程度です。

多くの場合は、病的口臭と異なり、本人も気が付かないことがあります。

口臭が気になり不安になると、より感じるようになります。

通常の会話の距離では、わかりにくく、極端に近づいた場合に感じる口臭で、周囲の人たちが不快感を感じる距離は、相手の顔からの距離は約30cm以内です。

細菌性口臭

歯周病や虫歯が原因で、 お口の中には多くの細菌が生息しており、お口の中の細菌が食べ物の残りかすや死んだ細胞を分解すると、臭いガスが発生します。

臭いは腐敗臭や硫黄臭が特徴的です。

特に、舌や歯間などに細菌が蓄積されやすいです。

食物由来の口臭

特定の食物を摂取すると食べた後も体内で分解され、臭いを発生させます。

例えば、にんにくや玉ねぎ、カレーなどで、臭いの性質はその食物の特有の臭いがそのまま口からも感じられます。

食後数時間は口臭として残ることが一般的です。

食事の内容も口臭の原因として考慮する必要があります。

ドライマウス由来の口臭

唾液はお口の中を清潔に保つ役割があり、その分泌量の減少は細菌の繁殖を促すことになります。

乾燥したお口は細菌の活動が活発になり、不快な臭いの原因となります。

疾患や体調由来の口臭

糖尿病や肝臓の病気、腎臓の病気など、特定の疾患や体調不良が原因で口臭が生じます。

糖尿病では、体がアセトンを多く生成することで特有の甘い臭いがすることがあります。

消化器系の不調や病気は、未消化の食物や胃酸の逆流として口臭の原因となります。
酸っぱい臭いや腐敗臭を生じることが多いです。

口臭の原因

口臭の原因

口臭の原因は多岐にわたります。

以下に主なものを挙げます。

歯周病や虫歯

お口の中の細菌が食べ物の残りかすを分解すると、臭いガスが発生します。
このため、お口の中のケアが非常に重要となります。

舌の汚れ

舌の表面には細菌や食べ物の残りかすが付着しやすく、これが口臭の原因となります。
舌のケアも口臭予防には欠かせません。

唾液の減少

唾液が減少すると、お口の中が乾燥して口臭の原因となります。

主な原因は、

加齢に伴う機能の低下

薬の副作用:抗うつ薬、血圧降下剤など

疾患:シェーグレン症候群、パーキンソン病、口腔乾燥症、糖尿病など

生活習慣、環境:ストレス、口呼吸、不規則な生活、喫煙、寝たきり、放射線治療、透析など

口臭の対策

口臭予防

口臭を予防・改善するための対策を以下に紹介します。

定期的な歯科検診

虫歯や歯周病の早期発見、治療が口臭予防に繋がります。

特に、歯科医院での専門的なアドバイスやケアが有効です。

舌のクリーニング

舌についた白〜黄色っぽい苔状のものの汚れを舌苔(ぜったい)といいます。

舌の表面には舌乳頭(ぜつにゅうとう)という突起があります。

舌乳頭の隙間に食べかすや、剥がれ落ちた細胞などが溜まると舌苔が形成されます。

専用の舌ブラシを使用して、舌の汚れをしっかりと落とすことが大切です。

舌苔が薄くついている程度であれば大きな問題はありませんが、厚くついている場合は細菌の温床となり口臭が発生しやすくなります。

舌の表面に舌苔が溜まる主な原因は、以下のようなものがあります。

誤った歯磨き方法や口腔内のケア不足などでお口の中が不衛生な状態になっている

唾液の分泌量が低下している(加齢・ストレスや緊張による自律神経のバランスの変化・口呼吸・薬の副作用・水分不足など)

舌苔はうがいで落とすことはできないため、口臭が気になるときは舌磨きを行うのがおすすめです。

これにより、臭いの原因となる細菌を減少させることができます。

舌の磨き方

1.舌磨きをする前に、水を口に含んで舌を十分に湿らせておきましょう。

舌苔が乾燥していると舌にこびりついてしまい、取り除きにくくなります。

舌が乾燥したまま汚れを取り除こうとすると、舌を傷つける原因にもなるため、舌磨きをする際は舌苔を柔らかくしておくことが大切です。

2.舌を大きく前に出しましょう。

舌苔は舌の中央〜奥の方に多く付着しやすいので、舌をできるだけ突き出して舌全体の汚れを確認しましょう。

鏡で舌の表面についた汚れを確認しながら舌磨きをしてください。

3.舌ブラシを濡らし、舌の奥から手前に向けて磨く

濡らした舌ブラシを舌の奥に優しく当て、手前に向かって3〜4回程度軽く掻き出すように動かしましょう。

舌ブラシを手前から奥に動かすと気持ち悪くなり、細菌が喉の奥に入ってしまう可能性があります。

また、ゴシゴシと往復するように磨くと舌を傷つける恐れがあるので注意してください。

4.うがいをして、お口の中に残った汚れを流す

磨き終えたら、最後にうがいをして口の中に残った汚れを洗い流します。

舌苔が多くついている場合は、1回ですべての舌苔を取り除くのは難しい場合もあります。

舌苔を無理に取り除こうとせず、少しずつ落としましょう。

1日に何度も舌磨きをすると舌の表面を傷つけてしまいます。

舌の表面が傷つくと炎症を起こして粘膜が剥がれ落ちたり、細菌が増えて口臭を悪化させたりする場合があります。

舌磨きはやりすぎず、1日1回を目安におこないましょう。

唾液の分泌を増やす

唾液の分泌を増やすためにできることは、

水分補給

食事の時によく嚙む

ガムを噛む

お口の周りの筋肉や舌の運動

唾液腺のマッサージ

お口の周りの筋肉や舌の運動、唾液腺のマッサージの詳しい方法は当歯科医院でおつたえします。

唾液にはたくさんの重要な働きがあります。

消化や食物に水気を与えて塊を作り、飲み込みやすくする働きがあります。

食べ物中の味覚成分を唾液中に溶解して味覚を感じやすくし、粘膜や歯の表面を覆い、お口の中を洗い流すなどの作用で食べることを助ける働きがあります。

大事な働きをしてくれる唾液なので、口臭対策のためだけではなく、水分補給やよく噛むなどをして唾液の分泌を促しましょう。

また、口呼吸の方は、お口の中が乾燥しやすく、口臭の原因になるので鼻呼吸を意識してください。

歯並びやかみ合わせの影響で口呼吸になってしまう場合もあるので、一度、当歯科医院へご相談ください。

まとめ

健康な口臭の保ち方

口臭は、多くの人が経験する問題ですが、適切なケアと知識を持つことで、改善することができます。

歯科医院での定期検診や日常生活でのケアをしっかりと行うことで、口臭を予防・改善しましょう。

ご不明な点は当歯科医院までお問い合わせください。

マウスピース矯正って効果あるの?矯正の仕組みや部分矯正についても解説!

2023年12月18日

こんにちは。

大阪府吹田市江坂の「はやし歯科クリニック」です。

大人になってから歯並びが気になるようになって、治せるものなら治したい。

だけど、ワイヤーの器具を入れるのは見た目が気になるし、それになんだか大変そう…。

そんな方におすすめしたいのがマウスピース型の矯正装置を使う歯列矯正です。

マウスピース矯正について知りたい方は、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。

当院では歯列矯正の治療実績も豊富にありますので、本記事をご覧になって興味を持っていただいたなら、どうぞお気軽にご相談いただければと存じます。

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正

すでにご存知の方も多いかと思いますが、改めてマウスピース矯正についておさらいしておきましょう。

歯の矯正と言われて、まず思い浮かべるのは歯に金具を通した矯正ではないでしょうか。

あれはワイヤー矯正と呼ばれ、細かい調整が可能な優れた矯正方法です。

その一方で、常に金具を着けておかなければならない煩わしさや見た目の問題がネックでもあります。

マウスピース矯正はそのようなワイヤー、ブラケットを使用せず、透明なマウスピース型の矯正装置を着用して歯を動かしていきます。

最初から最後まで1個のマウスピースで矯正するわけではなく、段階を経て徐々に目的の歯並びになるように、複数のマウスピースを作成して決められた期間ごとに付け替えていく流れです。

ワイヤー矯正とは違って、透明で薄いマウスピースは目立ちにくく、例えば人前に出るようなお仕事の方でも見た目を気にすることなく矯正治療ができます。

他にもマウスピース矯正の優れた点について、

・ワイヤー矯正と比較すると痛みが少なく、治療中のストレスを感じにくい

・取り外すことができる

・食事の時に外せるため、基本的に飲食物の制限がない

・歯磨きも通常どおり行えるので口腔ケアがワイヤー矯正時より容易

・装着時の違和感が少ない

・金属アレルギーの心配がない

これらはワイヤー矯正と比べた時のメリットです。

ただマウスピースが着脱可能とは言っても、飲食の時や歯磨きの時以外はほぼ一日中着けておく必要はあります。

一日の着用時間を守らないと治療の効果が期待できなくなりますので、着け忘れをしない、きちんと周期に合わせたマウスピースを着用する、などの自己管理が大切になってきます。

また、マウスピース矯正では対応できる矯正範囲に限界があることも事実です。

大きく歯を移動させる必要がある場合や、歯が強くねじれている場合、そして矯正に際して抜歯が必要な場合はワイヤー矯正の方が適しています。

仮にマウスピース矯正をご希望の場合でも、症例によってはワイヤーでの矯正治療をご提案させていただくことがございます。

マウスピース矯正が適用できるかどうかなど、ご自身の歯並びに合った矯正方法を知りたい方は当院でカウンセリングを行っていますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

治療に必要な期間

マウスピース治療

マウスピース矯正にかかる治療期間ですが、個人の歯の状態にもよるため一概にこれくらいですよ、とは言いづらいところがあります。

歯の全体を矯正する場合で、短いと数ヶ月から、長くて数年を要します。

歯を動かして終わりではなく、矯正した歯をその状態で定着させる必要があり、歯の後戻りを防ぐ期間のことを保定期間と言います。

例えば矯正にかかる期間が2年、保定のためにもう2年、というイメージで捉えておいていただければと思います。

マウスピース矯正を始めてすぐの頃はなかなか効果が実感できないと思いますが、個人差はあれど、矯正が順調に進んでいれば半年ほどで歯並びの変化を感じることが多いです。

部分的な矯正もできる?

全体(全顎)矯正までは必要ないけど、部分的に歯並びが気になる箇所がある。

そのような方にはマウスピース矯正で部分矯正もできます。

部分矯正とは、主に前歯の歯並びを整えることを指します。

マウスピースを用いた前歯の矯正では、比較的軽度な前歯のゆがみに対して効果が期待できます。

具体的には前歯にすき間が空いている、前歯が他の歯よりも前に出ている、その他軽度のねじれや傾きなどがある場合です。

メリットやデメリットはマウスピースでの全体矯正の項でお伝えした内容と同じです。

部分矯正の場合は、全体矯正に比べて矯正期間が短く済むこともあります。

治療を長引かせないために

本項ではマウスピース矯正を計画通りに進められるよう、注意が必要な点について整理しました。

これからマウスピース矯正を始めようとお考えの方も、こちらを見ていただくと実際の治療のイメージが付くかと思いますので、ぜひ参考にしてください。

前提として、矯正治療を始める前にむし歯や歯周病の治療を終えておく必要があります。

仮に矯正治療中にむし歯ができたとしたら、そのむし歯の治療で歯を削った場合、また改めて削った後の歯の形に合うようにマウスピースを作り直す必要が出てきます。

歯周病が進んで歯を支える骨にダメージが生じた場合も、まず歯周病の治療を完了させないといけないので、その間は矯正治療を進めることができなくなります。

また、意外と装着方法が間違っていることもあります。

治療を始めた頃は正しい着用手順を意識しているものですが、慣れてくると着用が雑になって正しく装着できていないといった事例もあります。

に歯で噛み締めるような付け方をしてしまうと、正しくはまっていないばかりかマウスピースの破損にもつながりますので、歯医者で教わった通りの付け方でお願いします。

マウスピースだけではなく、顎間ゴムを使用する時はこちらも指示通り付けるようにしてください。

あとは、繰り返しになりますが着用時間をきちんと守ることですね。

実際のマウスピース矯正治療の流れ

マウスピース治療方法

それでは実際のマウスピース矯正がどのような手順で進んでいくかを見ていきましょう。

1.カウンセリング

マウスピース矯正を始める際、最初にカウンセリングを行います。

患者さんが歯科医師に対して矯正の希望を伝え、現状の歯並びをどのように改善したいか、マウスピース矯正が適用可能かといったことを確認しながら話し合います。

2.精密検査

続いて精密検査を行います。

レントゲンやCTを撮影し、歯の形状や並び方など、口腔内の状態を把握します。

3.型取り

精密検査の後、歯の型を取ります。印象材での型取りのほか、最近では3Dスキャナーで型を取ることも多くなりました。

4.シミュレーション

マウスピース矯正では理想の歯並びへ矯正していくまでの計画をコンピュータ上でシミュレートし、患者さんにも確認していただいています。

5.マウスピースの発注

シミュレーションを確認し、治療契約に同意したらマウスピースの発注に進みます。

6.矯正開始

マウスピースが手元に届いたら、歯を動かす矯正治療が始まります。

1日の着用時間を守り、定期的に歯科医院へ通院しながら当初のシミュレーション通りに進んでいるかを適宜確認して進めます。

7.矯正完了~保定期間

矯正が終わったら、歯並びの後戻りを防ぐために保定装置を着用し、歯医者への通院も挟みながら経過を観察します。

まとめ

マウスピース ポイント

マウスピース矯正の内容から治療の流れまでを解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

具体的な治療の流れや期間、費用に関しては患者さんの状態や目指す歯並びによって異なってきます。

マウスピース矯正をお考えの方は、どんな小さな疑問でも構いませんのでお気軽に当院までお問い合わせください。

歯科医院でホワイトニングをする3つのメリット

2023年12月11日

こんにちは。
大阪府吹田市江坂の「はやし歯科クリニック」です。

歯のホワイトニングに興味がある人は多いのではないでしょうか。

ホワイトニングは、歯を削ったり、傷めたりせずに歯を白くすることができる方法です。

見栄えを考えると、是非とも利用したいところですが、ホワイトニングは歯医者だけではなく自宅やホワイトニングのサロンなど、いろいろなやり方があります。

今回は、歯医者でホワイトニングをするときのメリットについてお話したいと思います。

ホワイトニングには3つの方法がある

ホワイトニング

ホワイトニングと言っても、全部で3つの方法が存在します。それぞれに特徴とメリット、デメリットが存在するので、目的にあったホワイトニングを選ぶことが大切です。

まずは、ホワイトニングの種類について解説します。

1.オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングとは、歯医者で行うホワイトニングのことを言います。

薬剤を使って歯を白くする方法で、歯医者で施術をするので通うだけでホワイトニングを受けることができます。

また、ホワイトニングをする前に口腔内の環境についてもチェックを行います。
必要に応じて、歯石除去や虫歯チェックにも対応します。

2.ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、歯医者で処方してもらったマウスピースを口に入れて、自宅で行うホワイトニングの方法です。

自宅でできるので、家事や在宅ワークをしながら、ホワイトニングを行うことが可能です。

オフィスホワイトニングと違い、通院する必要がないので、薬剤がある限りは通院時間を短縮することができます。

また、ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングよりも即効性には劣りますが、持続性は期待できます。時間をかけて徐々に歯を白くしていくので、効果が持続しやすいのです。

3.デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせるホワイトニングの方法です。

オフィスホワイトニングの即効性とホームホワイトニングの持続性を兼ね備えているので、両方のメリットを受けることができます。

セルフホワイトニングは正しい知識がないと危険!

ホワイトニング間違った知識

歯科医院のホワイトニングの他に、インターネットなどで「自宅で簡単にホワイトニングできる方法」といった情報がありますが、歯科医院としてはあまりおすすめできません。

ここでは、間違ったセルフホワイトニングについてご紹介します。

アルミホイル+重曹を使ったセルフホワイトニング

間違ったセルフホワイトニングの代表例が、アルミホイルを使ったホワイトニングです。

アルミホイルを歯にかぶせて、1時間ほど放置した後に重曹で歯磨きをするという方法があるのですが、これはおすすめできません。

アルミホイルの効果は分かりませんが、重曹は基本的に、掃除に使用されるものとなります。つまり、強い洗浄力を持つ成分が入っているので、歯を白くする効果はあるかもしれませんが、汚れだけではなく歯のエナメル層も削り落とされてしまいます。

結果として、歯が脆くなって欠けてしまったり、虫歯になりやすくなったり、歯石がついてしまったり、より着色しやすい状態になるなど、デメリットの方が大きいのでやめましょう。

歯医者でのホワイトニング 3つのメリット

ホワイトニングメリット

セルフホワイトニングに比べると、歯医者のホワイトニングは費用がかかりますが、その分、大きなメリットがあります。

ここでは、歯医者でホワイトニングを受ける3つのメリットについてご紹介します。

メリット1.効果が早い

オフィスホワイトニングやデュアルホワイトニングは、圧倒的に早く歯を白くすることができます。

特にオフィスホワイトニングは、即効性のあるホワイトニングのため1回の施術で効果を実感しやすいでしょう。

・歯の黄ばみがコンプレックス
・結婚式などで人前に出る
・イベントがある

などなど、期限がある人にはオフィスホワイトニングやデュアルホワイトニングといった、即効性のあるホワイトニングがおすすめです。

メリット2.効果が長い

ホームホワイトニング、デュアルホワイトニングでは、効果が長く続くことが期待できます。

ホームホワイトニングの場合、即効性は見込めませんが、じっくりと歯を白くしていくため、ホワイトニングの効果が長く続きやすいです。

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングの即効性と、ホームホワイトニングの持続性を兼ね備えています。

メリット3.コスパが良い

歯が持つ本来の白さを実現したいならば、市販のホワイトニング用の歯磨き粉やセルフホワイトニングでは、限界があります。

一方で、歯医者でのホワイトニングは、歯の汚れを落とすだけではなく、本来の白さを目指すための施術です。

ホワイトニングを受ける費用はかかりますが、セルフホワイトニングと比べると、ランニングコストを抑えることも可能で、結果として費用が安く済む場合もあります。

特に、ホームホワイトニングに関しては、自宅で行うホワイトニングなので、費用的にも時間的にもコストを抑えることができるので、おすすめのホワイトニング方法です。

歯医者でのホワイトニング たった1つのデメリット

ホワイトニングデメリット

セルフホワイトニングに比べると、歯医者でのホワイトニングのデメリットはたった1つだけ。それは、費用がかかるということです。

セルフホワイトニングであれば、安ければ数百円でホワイトニングができますが、歯医者でのホワイトニングはそれ以上の費用がかかります。

なので、すぐにホワイトニングの必要性がない方や、あまり費用を捻出できない方にとってはなかなか難しいかもしれません。

歯医者のホワイトニングは、保険適用外のものなので、全額実費での支払いとなります。

そのため、費用はどうしてもかかってしまいますが、一方でかけた費用の分だけ歯は白くなりますし、ホワイトニングの効果も持続するので、結果としてコストパフォーマンスが高いと言えます。

ホワイトニングを考えているなら、歯医者のホワイトニングを選択した方が、効果は間違いなく実感できるでしょう。

歯医者のホワイトニングはこんな人におすすめ!

歯医者のホワイトニングをまとめると、こんな人におすすめです。

・短期間で歯を白くしたい人

・ホワイトニングだけではなく予防歯科もしてもらいたい人

・高い効果を期待したい人

・高いスキルの施術を受けたい人

・長く効果を持続させたい人

・自宅で空き時間などにホワイトニングをしたい人

あなたがもし、こんな希望があるなら、歯医者でのホワイトニングを受けることをおすすめします。

効果を実感したいなら歯医者のホワイトニングがおすすめ

歯医者のホワイトニングには、歯医者で施術を受ける「オフィスホワイトニング」、自宅でマウスピースを使って行う「ホームホワイトニング」、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを掛け合わせた「デュアルホワイトニング」の3つの方法があります。

それぞれに特性があり、オフィスホワイトニングでは即効性が期待できるので、早く歯を白くしたい人におすすめです。

ホームホワイトニングは、長い時間をかけて徐々に歯を白くしていくので、持続性が期待できます。

デュアルホワイトニングは、即効性と持続性が期待できる方法です。

どの方法でも、ホワイトニングの効果は期待できますが、一方で費用はかかってしまいます。

しかし、効果を考えると妥当な金額だと言えるので、自身に合ったホワイトニングの方法を選ぶようにしましょう。

あなたに合った入れ歯の選び方

2023年12月4日

こんにちは。
大阪府吹田市江坂の「はやし歯科クリニック」です。

親知らず以外の歯を抜いた経験のある方は、その後の治療について歯科医院で説明を聞いたことがあるのではないでしょうか。

抜いた歯が一本だけで両隣に自分の歯がある場合には、ブリッジという隣同士の歯とひとつなぎにしてセメントで固定する治療法をする人が多いと思います。

しかし、隣の歯がすでに抜けてしまっているなどの理由で、「ブリッジ治療は難しい」と歯科医師の判断で言われることもあります。

その時に選ばれる選択肢としては、自分で着けたり外したりする「入れ歯(義歯)」が一番多いと思います。

入れ歯と一言で言っても、様々な種類があります。

また、入れ歯を作るには様々な工程があり、日にちも多くかかります。

今日は、その入れ歯についてお話していきたいと思います。

入れ歯(義歯)とは

 

入れ歯の形には、大きく分けて二つの種類があります。

入れ歯の主な構造としては、物を噛む役割を持つ白い歯の部分の「人工歯」と歯茎の上にかかるピンク色の部分「床(しょう)」に分かれています。

部分入れ歯

部分入れ歯

入れ歯は、上顎部位と下顎部位に分けて作られます。

作る方の部位に自分の歯がある場合には、その歯に入れ歯をひっかけて固定する部分的な入れ歯を作ります。

保険適用の部分入れ歯は、人工歯と床に加えて銀色の金具「クラスプ」をつけて、それを自分の歯にひっかけて固定します。

また、金具の銀色が見えるのが気になったり、アレルギーなどで金具を口の中に入れる事のできない人には、自費診療での「ノンクラスプ」を提案することもあります。

「床」と同じピンク色のプラスチックのような素材で自分の歯にひっかける部分を作ることで、自分の歯茎の色と入れ歯との境目が分かりにくくなります。そして、アレルギーを起こすリスクも抑えることができます。

部分入れ歯は、歯の無くなった部分だけを補って自分の歯と一緒に物を噛むことができるので、歯科で調整しながら使うと快適に使うことができます。

総入れ歯

総入れ歯

入れ歯を作る方の部位に自分の歯が残っていない場合は、上顎か下顎の全体を覆う総入れ歯を作ります。

部分入れ歯の様に固定する歯はないので、床が歯茎に吸着することで固定されています。

保険適用の総入れ歯では、レジン歯とピンクの床だけの構造で作られます。

吸着する力はお口の中の水分の乾燥具合や歯茎の形などによって変わってくるので、口の中で動いてしまうことが多くあります。

その為、歯茎に傷がついてしまったり、物を噛むのが難しいということが起こりやすくなります。

また、どうしても入れ歯が口の中で動いてしまって食べにくく使うのが難しい人に関しては、自費診療で床に違う素材を使う入れ歯を案内することもあります。

床の部分にシリコンや金属を入れる事で、固定力を強めて入れ歯が動きにくく物を噛む時の歯茎への負担も和らげることができます。

総入れ歯は部分入れ歯よりも大きいですし固定も難しいので、部分入れ歯以上に歯科医院での点検や調整が重要になってきます。

入れ歯ができるまでの工程

歯医者

銀歯や入れ歯などの補綴物(ほてつぶつ)を作る場合は、歯科医師が作るのではなく歯科技工士が作る場合がほとんどです。

歯科医院でとった患者さんの歯型を模型にして、それを基に歯科技工士が患者さんにあった補綴物を作ります。

入れ歯を作る場合、銀歯など他の補綴物を作るよりも多くの工程があります。

1. 歯型を採取するためのトレー(個人トレー)をつくる。

お口の中の形は人によって、それぞれまったく違います。

その人にあった入れ歯を作るために、まず最初にその人の歯ぐきや口の中の大きさに合った専用のトレーを作ります。

歯科医院で患者さんのお口に粘土状の物を入れて型を取り、それを模型にしたもので歯科技工士が個人トレーを作成します。

2. 歯型を取って模型を作る

1で作った個人トレーを使い、歯並びや歯の大きさなどの詳しい情報が分かるように精密な歯型を取ります。

この時に、多くの場合は噛み合わせの確認のために反対の部位(上の入れ歯を作る場合は下の部位、下を作る場合は上の部位)の歯型もとります。

なぜ、1と合わせて何度も型をとるのかと疑問に思われる人もいると思いますが、入れ歯はそれぞれの人の口に合ったオーダーメイドです。

その為、その人のお口の中の情報をできるだけ詳しく把握する必要があるのです。

粘土が口に入った時に喉が苦しかったり冷たくてびっくりするかもしれませんが、あなたにとって一番使いやすい入れ歯を作るためですので、頑張ってくださいね。

どうしても辛いときは、スタッフに教えてください。

3. かみ合わせを調べる

2で採った正確な歯型を使って、歯科技工士が噛み合わせを確認するための模型を作ります。

この時に作る模型は、反対の歯との噛み合わせやお口の中での大きさを確認するために作るもので、多くの場合は人工歯が並んでいないロウでできたものです。

それを実際にお口に入れてみて、そのロウを上から足したり削って減らしを繰り返しながら、患者さんに合った入れ歯の形をみつけていきます。

患者さんによってはロウで作ったガムのようなものを噛んでもらって、噛み合わせた歯型をとる場合もあります。

4. 仮の入れ歯で適合を確認する

歯科技工士が 3の嚙み合わせなどを参考にして、ロウで作った床の上に人工歯や金具を付けた模型を作成します。

歯科医院で実際に患者さんのお口の中に入れて、人工歯の噛み合わせや床の形、金具の位置などを確認します。

5. 入れ歯の完成・調整

ロウの模型で最終調整をしたら、いよいよ入れ歯の作成です。
プラスチックのような素材でできた床の上に人工歯を接着し、歯にひっかけるための金具も固定します。

歯科医院で患者さんに口に入れてもらって、最終確認と調整をします。

初めて入れ歯を作った患者さんに対しては、正しい装着のしかたを説明して、実際につけたり外したりの練習をすることもあります。

その後は、実際に家で食事をしてもらうなど数日間使用してもらったうえで、調整が必要な場合は来院してもらうようになります。

入れ歯の手入れの重要性

入れ歯選び方

入れ歯は口の中から出して掃除をすることになります。

しかしきれいに洗えずに汚れが残ったままになっていると、歯周病菌や虫歯菌などが繁殖してしまいます。

その汚れてしまっている入れ歯をお口に戻すと、口の中をどんなに歯磨きしてきれいにしていたとしても、繁殖した菌をお口の中にいれることになるのです。

そうするとお口の中でさらに菌は繁殖し、虫歯や歯周病の原因になってしまいます。

虫歯や歯周病になってしまうと、また他の歯も抜いたり治療したりしなければならなくなり、せっかく作った入れ歯もうまく使えなくなってしまいます。

また、お口の中で増えた菌を食事などの時に飲み込んでしまった場合、肺に入ってしまうことで誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を起こすこともあります。

それ以外にも、脳梗塞や心筋梗塞、さらには認知症などの重大な病気の原因にもなってしまうと、最近の研究結果では言われています。

入れ歯を作った時には、その入れ歯に合ったお手入れの仕方をしっかりと教えてもらって実践してみてくださいね。

ここまで入れ歯の種類や、作り方などについて説明してきました。

歯が抜けてしまって、入れ歯を作らなければいけないというのは、患者さんにとっては大きなことだと思います。

その時に自分に合った入れ歯はどのような物なのか、また歯が抜けてしまわないようにはどういうことに気を付けて使えばいいのかなど、当歯科医院ではしっかりと説明させていただきます。

ぜひ、お気軽にご相談ください。

歯周病治療はどのように行うの?放置しておくとどうなるの?

2023年11月27日

こんにちは。

大阪府吹田市江坂の「はやし歯科クリニック」です。

今回は、歯周病治療はどのように行うのか、歯周病は放置しておくとどうなるのか、そんな歯周病についてお話したいと思います。

 

歯周病とは

歯周病

歯周病とは、歯を支える歯の周囲の組織(歯周組織)に発生する慢性疾患の総称です。

歯周組織は、歯肉、セメント質、歯根膜および歯槽骨より構成されています。

歯を失う原因の多くは歯周病であり、歯周病は歯周病菌が原因とされており「世界で最も蔓延している感染症」とも言われています。

歯周病菌は、歯周病の原因となる細菌全体を指す言葉ですが、レッドコンプレックス(RED COMPLEX)と呼ばれる3菌種(P.g.菌、T.d.菌、T.f.菌)が歯周病に最も影響を及ぼしているといわれており、歯の表面に付着している白色または黄白色の汚れ歯垢(プラーク)や、舌の表面に付着する白っぽい汚れ舌苔(ぜったい)に多く潜んでいます。

歯周病のかかりやすさや進行度合いは人により異なっており、個人差があります。

 

歯周病の種類

歯周病のうち、炎症が歯周組織のうちの歯肉にだけに起こるものを「歯肉炎」、歯肉だけでなく他の歯周組織に及び組織破壊が生じているものを「歯周炎」といい、これら二つが歯周病の二大疾患となっています。

「歯肉炎」は、歯垢、栄養障害、アレルギー、ウイルス感染、歯磨剤への反応、外傷などさまざまな要因で生じ、「歯周炎」は歯肉炎が進行すると発症します。

 

歯周病の症状

歯周病の症状

歯周病は、「初期段階」「中度」「重度」など、症状により段階に分かれます。

ここで少しご説明させていただきます。

初期段階(歯肉炎)

・痛みはないが歯茎が腫れている

・歯茎が赤くなる(健康な歯茎はピンク色)

・歯磨きの時に血が出る

 

中度(軽度歯周炎)

・歯茎がさらに腫れて歯と歯茎の隙間が深くなる

歯と歯茎の隙間を歯周ポケットといいますが、その深さは、健康な人だと3ミリ以内、中度の歯周病だと3〜5ミリです。

・歯を支える骨(歯槽骨)の吸収が始まる(溶け始める)

歯周ポケットが深くなるということは、歯槽骨の吸収が始まっているからです。

・歯茎の赤みが増してくる

 

重度(中等度歯周炎)

「重度(中等度歯周炎)」の症状には次のようなものがあります。

・歯周ポケットは4〜7ミリの深さになる

歯根の1/3〜半分くらいまで歯槽骨の吸収が進むため歯の動揺が大きくなります。

・歯のグラつきが大きくなる

・口臭が強くなってくる

歯周病の原因となる細菌が、口の中で繁殖してニオイを発します。

・朝起きたときに口の中がネバつく

眠っている間は、唾液の分泌が少なくなるので、口の中で細菌が繁殖し、ネバつきの原因となる分泌物を生成します。

・歯が長くなったように感じる

歯槽骨が吸収された分歯肉も下がってしまうので、歯が長くなったように感じたりします。

・知覚過敏の症状が出る

歯槽骨が吸収されることにより、歯茎が下がってしまうので、エナメル質に覆われていない歯根部分が露出してしまい、知覚過敏の症状が出ます。

さらに進行し「歯周病末期」の症状には次のようなものがあります。

・歯周ポケットは6ミリ以上となり、ひどくなると1センチもの深さになる。

・歯茎からネバネバとした膿が出るようになる。

・歯槽骨の吸収は、歯根の半分を超えるため、歯がグラグラになり、抜け落ちてしまう場合もある。

 

歯周病治療について

歯周病の治療方法

歯周病治療は、歯周基本治療と歯周外科治療に分類することができます。

 

歯周基本治療

歯周基本治療は、歯に付着した細菌の塊である歯垢などを取り除く治療です。

歯周基本治療には、患者さん自身がおこなう「セルフ・ケア」と、歯科医院でおこなう「プロフェッショナル・ケア」があります。

セルフ・ケアは、患者さん自身がブラッシングにより歯垢を除去します。

プロフェッショナル・ケアは、患者さん自身では取り除けない歯垢を、歯科医院でスケーリングを行い除去します。

 

歯周病外科治療

歯周外科治療は、歯周病の進行により深くなった歯周ポケットの深さを手術により減少させるなど外科的方法による治療です。

外科治療にはこのほかにも、特殊な材料を用いて部分的に失われた歯槽骨を再生させる手術を行う場合などもあります。

 

初期歯周病の治療法

初期歯周病の段階での治療法は、歯垢や歯垢が固まった歯石を除去する歯周基本治療となります。

ほとんどの場合、歯の表面に付着する歯肉縁上歯石の除去となりますので、麻酔は必要なく、超音波スケーラーや手用スケーラーという器具を歯石にあてて取り除く方法が一般的です。

 

中度歯周病の治療法

中度歯周病の段階での治療法は、歯周基本治療を主として行います。

歯周基本治療で改善しなかった場合は、歯周外科治療にて歯肉縁下の歯石を綺麗に取り除き、必要に応じて歯周組織再生療法を行います。

軽度歯周病と比較すると治療に対する時間や回数が必要になり、治療は難しくなります。

 

重度歯周病の治療法

重度歯周病の段階での治療法は、 まずは、歯周基本治療で歯周病の原因を除去し、口腔内の環境を改善します。

歯ぐきの深い部分(歯肉縁下)の歯石を除去する際には、歯周外科治療を行います。

残念ながら保存できない歯がある場合は抜歯を行い、歯の動揺が強い場合は、歯を固定し安定させる歯周補綴治療を行います。

 

歯周病予防について

歯周病予防

歯周病の主な予防方法について記述します。

 

毎食後の歯磨き

歯周病の予防には、毎食後の歯磨きが大切です。

歯周病菌は歯と歯茎のあいだから入り込むため、歯ブラシをそこにしっかりとあて、弱い力で細かく往復させながら、歯列の奥から手前にむかって丁寧に磨きます。

食後に歯を磨く時間がないときは、洗口液で口をゆすぐといった対策も取り入れるとよいです。

 

定期的な歯科検診

食後の歯磨きをしっかりとしていても、歯と歯のあいだや歯周ポケットなどには磨き残しの歯垢が残ってしまうことがあります。

そのため定期的に歯科検診へ通い、歯垢や歯石を専用の機械で除去すると、歯周病リスクを抑えることができます。

 

生活習慣を見直す

近年、生活習慣が歯周病を引き起こしたり、悪化させたりするリスクファクターであることがわかってきました。

喫煙は、歯周組織の酸素欠乏を引き起こし、歯周組織の抵抗力を低下させ歯周病を重症化させます。

精神的ストレスは、体の抵抗力を低下させ、生活習慣も変えるので歯周病が進行しやすい状態になります。

甘いもの、やわらかいものを多く食べる習慣は、口腔内の細菌を増殖させやすくします。

このように、歯周病は生活習慣病といえますので、喫煙を控え、十分に睡眠をとり、ストレスがたまらないように注意し、甘いものは控えるなど、歯周病を予防するには生活環境を見直してみることも大切です。

 

まとめ

歯周病治療

歯周病の治療および予防は、口腔内の環境をよくすること、生活習慣に気をつけること、定期健診をうけて早めに対処すること、が大切です。

もし、歯や口腔内のことで気になることがあれば、一度当院にご相談ください。

なぜ歯は変色するのか?黄ばみの原因は?

2023年11月20日

こんにちは。

大阪府吹田市江坂の「はやし歯科クリニック」です。

きれいな歯のイメージでみなさんが思い浮かべるのは、なんといっても「白い歯」なのではないでしょうか。

しかし自分の歯を見てみると、思い通りの白い歯ではないかもしれません。

その原因にはなにがあるのでしょうか?

今日は、歯の変色についてお話したいと思います。

 

歯が変色する理由

歯が変色する理由には、いくつか考えられます。

 

① ステイン(着色)による変色

・タバコ

・飲み物・食べ物

 

② 歯の状態が原因の変色

・ 虫歯による変色

・フッ素症による変色

それぞれの理由について、詳しく説明していきます。

 

① ステインによる変色

ステインというのは、タバコや飲み物・食べ物の中に含まれる色素が歯の表面に着いたものの事です。

歯の表面はエナメル質という層でコーティングされていて、そのために私たちの歯は白く見えています。

しかし私たちが口の中に入れる様々な色素がそのエナメル質の成分と結びつくことで、白い歯はステインで隠れてしまい茶色や黒い歯になってしまうのです。
もちろんステインを取り除くことができれば歯の色は戻りますが、歯に一度ついてしまうと歯ブラシなどではなかなか取ることはできません。

また、長くステインが着いてしまっている状態が続いているとエナメル質をはがしてしまい、ステインを取り除いても元のきれいな白い歯には戻らなくなってしまうこともあります。

 

・タバコ

喫煙者の人で歯の着色が気になる人は多いのではないでしょうか。

これは、タバコの中に含まれる「タール」という成分が関係しています。

タールは茶褐色で、少しネバネバしているのが特徴です。部屋の壁紙にタバコのにおいや黄色い色が着いてしまうことがありますが、それと同じ現象が口の中でも起きてしまうのです。

また、ネバネバしているため他の着色や汚れをくっつけやすくなることで、歯の汚れを余計にひどくしてしまいます。

 

・飲み物や食べ物

飲み物や食べ物が原因でも、歯にステインが着いてしまうことがあります。

ステインの原因になりやすい食べ物には、タンニンやポリフェノールという成分が多く含まれているのが特徴です。

タンニンやポリフェノールが多いことで知られているのは、飲み物ではコーヒーや紅茶、緑茶、赤ワインなどです。
特にコーヒーは、ブラックコーヒーだとステインが着きやすくなります。

食べ物では、緑黄色野菜、カレー、チョコレートなどの色の濃いイメージのある食べ物に多く含まれています。

 

② 歯の状態が原因の変色

歯の変色の原因としては、むし歯(う蝕)による影響やフッ素だなどその他の歯の表面の成分の変化で変色していることなどがあります。

 

・むし歯による変色

むし歯は歯についた細菌が食べかすや歯垢を栄養とすることで繁殖して起こる、う蝕症(うしょくしょう)という感染症です。

発症する場所や原因菌の違いで症状は違いますが、歯の表面は白く濁ったようになったり、黒く見えることがあります。

これは、原因菌の酸で歯が解けることによって起こります。

また、むし歯などの原因菌が出す酸で歯の表面のエナメル質が溶けることを「脱灰」といいます

口の中ではこの脱灰と、歯を強くして元の状態に戻そうとする「再石灰化」が繰り返されています。

虫歯になるとこの2つの働きのバランスが崩れてしまい、脱灰のほうが再石灰化よりも進んでしまいます。

このことにより、脱灰した部分が白く濁って見えてしまうのです。

また、歯と歯茎の隙間に歯石がつくと、歯石の中にいる様々な菌(むし歯や歯周病の原因菌)が歯を溶かすことが多くあります。

そのため、酸で歯が溶かされてしまっている場合は、歯石を取った後に白く濁って削られたようにザラザラになっていることもよくあります。

虫歯で脱灰した部分に食べ物や飲み物の色素が着くことにより、黒く見えるようになることがあります。

これは食べかすや着色のつきやすい奥歯の溝の部分に起きることが多くあります。

このことにより、奥歯のむし歯は黒くなりやすく、早い段階でみつけやすいのです。

しかし、その他の場所にむし歯ができた場合は、エナメル質の中の象牙質まで進行するまでと黒く見えないことがほとんどです。

そのため、黒く見えるのに気付いた時点ですでにむし歯がひどくなって歯の奥の中まで進行している可能性が高いということです。

 

・フッ素症による変色
近頃は、歯医者さんで虫歯予防の為にフッ素を塗ってもらったり、市販の歯磨き粉の成分の中にフッ素がに入っているのを見かけたことがある人が多いのではないでしょうか。

フッ素は、歯の成分の中に入りこむことで、歯の質を強くすることができます。

それにより、酸に溶けにくい歯になったり、虫歯になった時の再石灰化を促進することができます。

また、虫歯の原因菌の活動を抑えることで、原因菌が歯を溶かす酸を出すのを抑制することもできます。

このようにフッ素は歯にとって良い効果がたくさんあるので、乳歯の時期や大人の歯への生え変わりの時期、それ以降でも積極的に摂取する事が推奨されています。

海外では、虫歯の発生を抑制できる量のフッ素を水道水中に入れることで、多くの人を対象に虫歯予防を行う「水道水フロリデーション」が実施されているところがあります。

水道水フロリデーションは、アメリカ、英国、香港、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシアなどの多くの国々や地域が導入しています。

そして安全性や効果については、世界保健機構(WHO)やアメリカ疾病予防管理センター(CDC)などの世界の専門機関が安全性を認めています。

日本ではこの水道水フロリデーションは行われてはいませんが、地域によっては井戸水などの成分などに自然に多くのフッ素が含まれていることがあります。

しかしフッ素をあまり多く取り込むと、あまりよくない効果が出てくることも分かっています。

それが、歯のフッ素症です。

 

歯のフッ素症とは

永久歯(大人の歯)のエナメル質ができ始めて石灰化をする期間(8歳くらいまで)に過量のフッ化物を継続的に摂取すると歯の形成障害が起こってしまいます。

エナメル質に変色(不透明な縞模様や境界不明瞭の白いマダラのような模様や・白く濁ったような変色など)があらわれます。

また症状がさらに進むと、歯が全体的にチョークのように白く濁ったように見えるようになってしまいます。

そこに飲み物などのステインなどが着いてしまうと取れにくく、茶色や黒色に変色して見えるようにもなってしまいます。

歯のフッ素症は、永久歯が完全に作られた後(9歳ごろ以降)から発症することはありません。

けれども子供のころにフッ素症になっていて、大人になってからステインなどの着色が着くことで歯の色の変化が目立ってきて気づくこともあります。

しかし、フッ素症になるほどの大量の量のフッ素を歯医者さんのフッ素や歯磨き粉に含まれるフッ素で摂取する事は、ほぼあり得ません。

8歳以下のお子さんに関しては、あまり多くのフッ素を摂取しないように注意が必要です。

しかし、日本で販売されている子供用のフッ素入り歯磨き粉にはとても低い濃度が使われていて、1日3回磨いても問題ない量に設定されています。

 

あなたの本当の歯の色はどんな色ですか?

このように歯の色が変色するにはいくつかの原因が考えられます。

今までは気にならなくても、ふと口の中を鏡で見てみた時に「あれ?」と思うことがあるかもしれません。

ですが、歯の色はもともとが真っ白なわけではなく、肌の色と同じように人によって少し違うのが普通です。

普段からお口の中を覗いてみて、自分の歯の色を確認しておくのも大事かもしれませんね。